STAFF BLOG
スタッフブログ

【2023.6.19】販売システム変更のお知らせ


皆様のご愛顧により当店はこの夏で9周年を迎えます。
10年目を始めるあたり、お客様により当店をご愛用いただき北欧家具に愛着を持っていただくため、2023年7月1日より販売システムを変更させていただくこととなりました。

販売システム変更にあたり、お得な特典を用意しております!!


当店にて椅子をご購入いただいたお客様へ次回のお買い物から使えるお得なポイントクーポンをプレゼントいたします!!
スペシャルオファーや展示現品ではお使いいただけませんが、ポイントクーポンを使って2脚目の椅子をお得にゲットしましょう!!


ご購入いただきました椅子を送料無料で発送いたします。
遠方の方でも送料を気にすることなくご注文いただけますよ!!
※沖縄、離島の方は別途送料がかかります。どうぞご遠慮なくお見積もりください。


当店は今後とも、北欧家具の価値を保ち、職人さん達の誇りと情熱が感じられる椅子の提供に努めてまいります。
何卒ご理解いただけますようお願い申し上げます。

ご不明な点等ございましたら、どうぞご遠慮なくお問い合わせくださいね。

【2023.6.7】キャスパーさん来日&新商品のご紹介!!


5月某日、PPモブラー3代目代表のキャスパーさんが来日され、東京にある総代理店のショールームにてディーラーミーティングが開催されました。

5月のミーティングをなぜ今頃伝えるの?と思われる方、実はそのミーティングでPPモブラーの数年ぶりとなる新たな復刻商品「PP16」をご紹介いただいたのですが、PPモブラー的には本日7日よりデンマークにて開催される「3day of design」というデザインイベントにて全世界に大々的にお披露目というのが公式な段取りらしく、5月のミーティングにて発表したのは勿論世界初だったのですが、これはキャスパーさんの日本市場への感謝という面もございました。

キャスパーさんは、3days of design前にSNSやブログ等に情報をアップロードしても問題ないと仰ってましたが、当店では3day of designに合わせて新商品とともにミーティングの様子をご紹介させていただきます。

ちなみに、今年の3days of designでPPモブラーは初めてヒストリカルエリアでの出店となり、注目度も抜群です。


さて、今回キャスパーさんが来日されたのは2017年以来の6年ぶりとなります。

→2017年のセミナーの様子

今回のディーラーミーティングではPPモブラーの近況と現状を丁寧にご説明いただきました。

2020年、まだキャスパーさんが3代目オーナーとなってから3年ほどしか経過していない中で、新型コロナウィルスによってPPモブラーにとって創業以来の未曾有の事態が発生したのです。

以前にも当店のブログでお伝えしたかもしれませんが、新型コロナウィルスの罹患により創業者のアイナーさん(キャスパーさんのおじいさん)が亡くなりました。
そして、コロナ初期における注文の大幅減から翌年の著しい注文増による生産ラインの混乱があったこと。
2代目であるソーレンさん(キャスパーさんのお父さん)に相談しようにも、すでに引退しており、実務面で相談するのも難しかったそう。

そんな中、納期を大変長くお待たせする状態になりつつ、新型コロナウィルスが落ち着いてくるのに従って、生産ラインも通常通り稼働するようになりました。

しかし、順調になるかと思われた矢先、ロシアによるウクライナ軍事侵攻によって、またもや危機が訪れます。
原油価格等の高騰により、これまでの販売価格の維持が難しくなり、やむを得なく、大幅な価格改定を余儀なくされました。

これまでの信頼が揺らぐような大きな危機の中、それでもPPモブラー製品を愛して待ってくれているお客様が多くいることを知り、今後はなるべく現状の価格を維持しつつ、高品質な商品を安定供給できるようにと、社内の生産ラインを見直し、改善をおこないました。

そこには、新たに雇用したワークショップを纏める社員の存在や、ITの導入、そして職人さんたちのたゆまぬ努力が実を結んだ結果でもありました。


また、2012年にワークショップの近隣に「PPモブラーフォレスト」と名付けた森を設立し、「COP15(国連生物多様性条約第15回締約国会議)」にて得た資金を元に、オーク、アッシュ、チェリーといった4000以上の木を植樹し、環境に大きく寄与したエコシステムも順調に循環しているということです。
まだまだ先となりますが、100年後には、PPモブラーフォレストで伐採した木材を使い、PPモブラーの家具が作られるそうです。楽しみですね♪



そして、PPモブラーの新たな復刻商品「PP16」を全世界に先駆けて、日本で初めてご紹介いただきました!!

元々は1950年にウェグナーがデザインして「AP16」という名でAPストーレン社から生産・販売されていた商品でしたが、APストーレンが廃業してからは長らく復刻されることのなかった椅子です(キャスパーさん曰く、厳密に言うとヨハネスハンセンも製造していた時期があるらしく、33年ぶりの復刻だそうです。ヴィンテージで見るのはAPストーレンの物ばかりですけどね)。
名作と名高いこの「AP16」のオリジナル図面と製造権利を持ちつつもPPモブラーが復刻をしてこなかったことに疑問を感じたキャスパーさんが、体制が落ち着いた今こそ復刻するべきだと考え、今回の「PP16」としての復刻に至りました。
デザイン性の高さだけではなく、座り心地や、コンパクトさが日本の住環境には適しているのではないかと仰っていましたよ。

デザインの要となるアーム部分は、ウェグナーが生涯最後にデザインしたと言われる「PP240 カンファレンスチェア」に近い印象を受けますが、イージーチェアらしくより快適に使えるよう、外側へのラインを大きく取っており、上からみた時の曲線の美しさが際立ちますね。
オーク材のソープ仕上げだとよりソリッドな感じがして綺麗に見えました!!

背もたれと座面は比較的シンプルな形状なので、写真のようなストライプ柄のファブリックや、複数色の系で紡いだ表情のある生地が合わせやすそうです。
もちろん、レザーでも素敵ですよね♪


また、座面のクッションは取り外しが可能なので、張地の交換やお手入れも簡単ですね。
座面下のスプリングも当時の物と同じく丁寧に張られていました。

PPモブラーでは持続可能な循環型社会を考慮し、スプリングなどの金物以外は全て土に帰る自然素材を使っていこうという目標があり、この「PP16」からクッションの中身をウレタンフォームから馬毛と天然ゴムを圧縮して作られる特殊な素材へと変更していく予定です。
そうすることで、環境にやさしいだけではなく、何度でもリサイクルできて、ウレタンのように長く使っていても消耗して形がくずれることも無く、クッション性を長く保つことができるのです。

ちなみにPPモブラーで初回出荷可能な材料のストックが20脚分あり(初回ロットの特別生産品)、今回の日本でのミーティング時にすでに14脚以上が日本の家具店の展示用に注文が入っており、3days of designでお披露目になって注文が入っても、デンマークを含む全世界への出荷の多くは来年以降となるのでしょう。
当店でも1脚を確保しましたので、年末頃に展示開始予定です!!

キャスパーさんの日本愛を強く感じたミーティングでした!!


「PP16」は受注生産モデルのため、お客様へのお渡しはご注文から半年〜1年程度かかります(最短でも2024年以降です)。
価格を下記に記載いたしますが、こちらは初回ロットの価格のため、通常価格とは異なる可能性もございますことご了承くださいませ。
PPモブラーの他のイージーチェアと比較しても価格が抑えられ、お求めやすくなっていると思いますよ。

ご質問がございましたらご遠慮なく当店へお問い合わせくださいませ!!

【PP16価格(初回ロット)】
・オーク材、ソープ仕上げ、スタンダードファブリック仕様
848,000円+税
ブログ一覧へ戻る