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スタッフブログ

【2017.01.24】カール・ハンセン&サンの新商品情報!


久しぶりに20cmを超える積雪があった東京。
やはり交通機関にも多大な影響を及ぼしたようで、駅には電車を待つ人達の入場規制もございました。
こんな日はお休みをとって、自宅でゆっくり出来たらいいなー。


さて、話はかわりますが、その年のインテリアのムーブメントを大きく左右するのが、世界的な家具見本市での各社ブースの新製品やインスタレーション。
クラシックデザイナーの復刻製品、現代デザイナーの注目製品、学生や無名デザイナーの個性溢れる作品など、会場はどこを見ても素敵なインテリア製品が所狭しと並びます。

さて、世界的に最も重要と言われている3大家具見本市があります。

イタリアで4月に行われる「ミラノサローネ」。
言わずもがな世界最大の家具見本市です。

次はドイツのケルンで1月に行われる「ケルンメッセ」です。
開催規模としては「ミラノサローネ」に並ぶほどの大きな見本市ですし、70年近く続いている歴史ある国際家具見本市です。

そして、3番目に大きな家具見本市と言われているのが、スウェーデンのストックホルムで2月に行われる「ストックホルムファニチャーフェア」です。
ホスト国がスウェーデンということで、当然ながら北欧家具メーカーの出店がメインとなり、北欧家具が好きな方には注目の家具見本市と言えます。

もちろん、私のような北欧家具ショップのスタッフの注目は「ストックホルムファニチャーフェア」なのは言うまでもございません。
北欧各家具メーカーはストックホルムファニチャーフェアで新商品の展示・発表をおこないます。
そして各社の出展品(新商品)情報が、そ〜ろそろ公開されますね♪

そして出ましたよ「カール・ハンセン&サン」の2018年新商品情報!!
今年はモーエンセン、ヤコブセン、ケアホルム、クリント、そして現代デザイナーのブラッド・アスカロンの商品が展示されるとの発表がございました!!

おそらく、ヤコブセンの復刻品とは、少し前から公開されていた「ソサエティテーブル」なのかと推察します。
※Photo from Carlhansen&son and Architonic



このデスクめちゃくちゃ格好良いですねー!!
デスクランプと上棚、小袖はセットなのかな?


ケアホルムの展示というのは昨年発表された「PK1」と同じなのかなと思っています。
というのも、先日「PK1」がウォールペーパーデザインアワードの2018年ベスト復刻商品賞を受賞しました。
これにより再び「PK1」が注目されてますので、再展示ということも考えられるからなのです。


さて、注目はモーエンセンの復刻製品です。
もし写真のダイニングテーブルがモーエンセンの商品だとするならば、モーエンセンの「ハンティングテーブル」に酷似しています。


このテーブルの良いところは天板下に幕板が無いので、アームがある椅子もすっぽりと収納できるところですね。
モーエンセンらしいデザインですし、発売されたらかなり人気が出そうです。

コーア・クリントとブラッド・アスカロンの展示品は、まだ写真が発表されていないようですので詳細は分かりませんが、クリントは昨年発表された「レッドチェア」再出展かもしれませんね。

いずれにせよ今年もカール・ハンセンの新商品はとても充実しています♪
正式に商品の情報が発表になりましたら、またブログでお伝えしますね。

ストックホルムファニチャーフェアが楽しみです(10年振りに行きたいなぁ・・・)。


冬の雑貨セール開催中です!!

【2017.01.01】「CH24」と「PP68」どちらを選ぶ?


あけましておめでとうございます!!
2018年もサボファニチャーをどうぞ宜しくお願い致しますー!!


さて、カール・ハンセン&サン商品が昨年末の価格改定により値上がりしましたね。
特に「CH24(Yチェア)」の値上がりは1万円近く、価格改定前には駆け込みで多くのご注文をお受けいたしました。

これにより、比較的共通点が多いカール・ハンセン「Yチェア」とPPモブラー「PP68」の価格差が僅かとなりました。
そこで、今回は当店で最もどちらにしようか悩まれる方が多い、「Yチェア」と「PP68」について、それぞれの特徴を挙げてみますので、ご購入の際には是非参考にしてくださいね。

まず、YチェアとPP68それぞれの最安値仕様価格です。

「Yチェア」:ビーチ材、ソープ仕上げ、ナチュラルペーパーコード、EUサイズ
→84,000円+税
※日本サイズは上記価格+7,000円(税別)


「PP68」:ビーチ材、ソープ仕上げ、ナチュラルペーパーコード
→99,000円+税
※EUサイズ、日本サイズともに同じ価格


次に、それぞれの椅子のデザインのルーツとは?

「Yチェア」は中国の明時代の椅子からインスパイアされてデザインしたチャイニーズチェア「PP66」からのデザインの流れを受け継いでいる椅子です。
そのため、軽やかで流れるような曲線のフォルムには独特の美しさがあり、どの角度から見ても絵になる椅子なのです。

対して「PP68」は「ザ・チェア」以降、人間工学に基づいたフォルムを研究し、コストパフォーマンスと耐久性を併せつつ実用性に特化した、ウェグナーの後期デザイン哲学が再現されている椅子なのです。


次に、価格、デザイン、座り心地、耐久性、カスタムバリエーションの多さ等を星マークで個人的に評価してみました。
その評価内容についても簡単にご説明いたします。

「Yチェア」
価格:★★★★
デザイン:★★★★★
座り心地:★★★
耐久性:★★★★
カスタムバリエーション:★★★★★

価格は人気を考えると妥当なお値段といえます。
ただし、研磨、組立(接着)、ペーパーコード張り以外の加工は全て機械化されていることを考えると、生産数に対する価格設定は強気と言えますね。
デザインは言わずもがな、ウェグナーの他のダイニングチェアにはない唯一無二の美しさがあります。
座り心地は、ペーパーコードの安楽性もあり、長めのアームもリラックスできるバランスが良い椅子です。ただし、笠木(背部分)に体重をあずけた場合、細い笠木が背骨に当たって痛いと感じる方もいるようです。
購入前には色々な姿勢で座って確かめてくださいね。
耐久性は、ウェグナーの他のダイニングチェアと同様にジョイント箇所には十分な長さのホゾが設けられているため、ちょっとやそっとでは差し口が取れてしまうことはありません。
カール・ハンセンの椅子の中でも、最も多くの木材を選択できることを考えると、カスタムバリエーションの多さは特筆すべき点があります。それらに加え、同社ラインナップでは日本サイズとEUサイズを選択できる数少ないダイニングチェアの一つです。


「PP68」
価格:★★★
デザイン:★★★★
座り心地:★★★★
耐久性:★★★★★
カスタムバリエーション:★★★★★

実価格はYチェアと比べると未だに若干高くなっておりますが、カール・ハンセンより更にラグジュアリーブランドであるPPモブラーのダイニングチェアであることを考えると、その価格差もご納得いただけると思います。
デザインに関してはYチェアほどの見た目の軽やかさは感じられませんが、実用性に特化した実直な形状です。
座面自体はYチェアと大きく変わりませんが、PP68の座り心地が素晴らしいと感じられるその本質は、笠木部分にあります。
ウェグナーの後期作品だけあり、より現代的なアプローチが試みられていることもありますが、無垢曲げ木加工で作られた幅広の笠木は背中へのフィット感が高く、またYチェアと同様長めのアームは腕を置いた時にリラックスできます。
貫材の太さや、笠木と後脚のジョイント強度を上げるため扁平形状に加工してある構造もかなり考えられているので、耐久性はYチェアより更に高いと言えます。
カスタムバリエーションに関しては、Yチェアと比べると選択できる木材が少なくなっておりますが、ほぼ同様の形状で張地座面の「PP58」も選択できることから、座面のバリエーションも含めるとYチェアよりも選択肢の幅は広いと言えます。


いかがでしょうか?
参考になりましたでしょうか?
デザインに関しては個人の趣味がございますので、ご自身が持つ印象を大切にしてくださいね。
何十年とご使用される椅子ですので、単純に価格だけではなく、様々な角度から検討してお選びいただくことを強くお勧めいたします。
ご不明な点等ございましたら、どうぞご遠慮なくスタッフまでお聞きくださいね。


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