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【2017.11.20】CH07シェルチェアー展示開始&お休みのお知らせ


早いもので今年も残すところ1ヶ月と僅かになりました。
年々月日が流れるのが早くなっているような気がします。

さて、当店に新たに「CH07」通称スリーレッグド・シェルチェアの展示が加わりました!!
素材はオーク成型積層合板(プライウッド)のオイル仕上げ、座面はKVADRATのDIVINA MD張りです。
展示開始まで5ヶ月近く待っただけあって、なかなかエレガントな仕様になっていると自負しております。

さて、このCH07ですが、ウェグナーの椅子の中でも最もミッドセンチュリー色の強い、いわば北欧50'sのアイコンともなっている椅子ですので(デザインの発表は63年ですが)、椅子好きな方はご存知なのではないでしょうか?
イームズによる成型積層合板の椅子が、多くのデザイナーに大きな影響を及ぼしたことは間違いございません。
そして成型積層合板という素材を使ってのウェグナーなりの答えが、このCH07なのです。

なんと冒険心をくすぐるデザインでしょうか(笑)。

無垢の木材を使った椅子を得意とするウェグナーが、まさか、こんな素晴らしい成型積層合板の椅子をデザインするとは誰が想像したでしょうか。

座面両側は羽を広げたように丸く曲線を描いており、積層合板をさらに重ね合わせて構成された3本脚は意外と安定性があるだけではなく、途中空洞を作ることにより見た目のデザインにも大きく寄与しています。
また、背もたれも大きすぎず、小さすぎず、プライウッドの椅子特有の軽やかさを見事に演出しています。
どの角度から見ても絵になる椅子であり、座るだけではなく目で見る楽しみも十分に与えてくれるデザインですね。
本当にYチェアやザ・チェアと同じデザイナーがデザインしたのか疑ってしまうくらい、成型積層合板の使い方が素晴らしいです。


さて、こんなCH07ですが、少し不満点もございます。
羽のように広がった座面両端はアームとしては使えそうにありません。
イージーチェアですのでよりリラックスした体勢で長く座ることを考えると、やはりアームがあった方がくつろげますよね。
アームとして使えないと考えると、意外と無駄に横幅が広いデザインなのです・・・。
また、座った時にかなり後ろに傾斜しますので、頻繁に立ち上がる方は少し億劫と感じるかもしれません。

デザイン優先と考えるなら皆様はご納得いただけると思いますが、もし実用性を重視するならば、同じカール・ハンセンの「CH25」の方がオススメかもしれません。


と、不満点も書きましたが、それを考慮してもこのデザインは秀逸です。
空間の雰囲気を、この椅子1脚だけでガラッと変えてしまうほどのインパクトがありますからね。

是非当店にてお試しくださいませ!!


展示の模様替えのため11月28日と29日は連休をいただきます。
店舗にお越しの際はご注意くださいませ。
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