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【2015.4.25】ウェグナー晩年の傑作「PP68」

今回ご紹介する椅子は、ハンスJ・ウェグナー晩年の傑作として名高い「PP68」です。

「PP68」は、実際に完全新作として発表された最後のダイニングチェアですので、ウェグナーの椅子に対するフィロソフィーが全て詰まっています。
（PP68以降に発表されたダイニングチェアはチャイニーズチェアのレザー座面仕様であったり、PP68の3本脚仕様であったりします）。

この椅子をデザインしたのは1987年で、なんとウェグナーが73歳の時のこと!!
73歳にして、ここまで完成された椅子を生み出せるのか!?と、あらためて椅子の王様たる所以をまざまざと感じさせてくれる完成度の高さといえます。

今では多くの椅子に使われている、厚みのある無垢材の蒸し曲げ加工を笠木部分へ早くに取り入れた椅子であり、これにより強度とコスト削減に大きく貢献しました。
驚くべきことに、1トンの重量に耐えうる強度を持っています!!（小象も安心して座れます）
椅子に座った状態で背もたれの笠木部分をグリグリやってもビクともしません。

また、どのような着座姿勢でも快適になるよう作られていますので、浅く座っても、深く腰掛けても、安定した座り心地です。

「PP68」は座面がペーパーコードですので、よく「Yチェア」と比較される方が多いです。
「Yチェア」との違いは、「PP68」の方が座面が少し広く、背もたれが低いので、浅く掛けて背中を笠木に付けてリラックスした状態（いわゆる姿勢が悪い座り方）の時に大きな差が出てきます。
「Yチェア」は、細い棒状の木材を蒸し加工で曲げている笠木形状ですので、同様の状態で座ると、背中にこの笠木の当たりを強く感じると思います。
一方、「PP68」は笠木に幅と厚みのある無垢材を使用しており、安定した背中接着面を保持できるよう角度も付けられています。

ウェグナーデザインのダイニングチェアの中では、比較的アームが前の方までありますので、もちろん腕をのせてくつろいでいただけるようになっています。
「Yチェア」とのアームの違いを言いますと、「Yチェア」はダイニングテーブルの天板の高さに合わせてアーム高が設計されていますので、アームに肘を乗せたまま、テーブルの天板に肘を付くことなく食事が取れるように作られているのは有名ですね。
しかし、天板の高さと同様ということは、前まで出ているアームが原因で、ダイニングテーブルの下に椅子を収めることができません。
これを解消したのが「PP68」のアーム形状です。
背もたれの部分は幅を広くとり、そこから切り込みが入るかのように細くなっています。
これにより、前方までアームがあるにもかかわらず、テーブルの下へ収めることができる作りとなっているのです。
更に、テーブルの上にアームを引掛けることができるよう設計もされていますので、お掃除の時にとても便利です（お掃除ロボットも通れます）。
このあたりのデザインと機能性はさすがのウェグナーですね。
※ダイニングテーブルの高さには個体差がありますので、一般的な70cm高とお考えください

如何でしょうか?
「PP68」の素晴らしさが伝わったでしょうか?

比較的シンプルなデザインですが、北欧らしさが感じられる優秀な椅子なのです。
ただ、特徴があるデザインではないために、「Yチェア」の影にいつも隠れている存在。

映画のキャスティングにするなら、こんな感じですかね。

主役は、荒削りながら見た目に華があり、安定した人気の若手俳優「Yチェア」君。
脇役には、舞台出身の実力を兼ね備えた演技派の「PP68」さん。

または、いぶし銀の昭和スター「PP68」兄さん!!といったところでしょうか（笑）。

全く参考にならない説明でしたが、「PP68」はウェグナー最後のダイニングチェアーとしての機能性をしっかりと発揮しております。
永く受け継がれる椅子というのは、きっとこのような椅子のことを言うのだろうと考えさせられる1脚なのです。

皆様、是非当店にて「PP68」に座ってみてくださいね!!

4月25日から5月31日まで、「Get 1 chair for FREE」キャンペーンとして、カール・ハンセン＆サンのダイニングテーブルとダイニングチェアを3脚以上購入された方を対象に、ダイニングチェアを1脚無料でプレゼントいたします!!

ダイニングテーブルおよびダイニングチェアは組み合わせ自由ですので、例えばCH002のダイニングテーブルとCH20エルボーチェア、CH24Yチェア、CH33、CH88といった風に、ウェグナーの椅子を1脚ずつ別々のダイニングチェアで購入されてもOKなのです。

ダイニングセット買い替えの時期ですので、このお得なキャンペーンを是非ご利用くださいませ!!

ちなみに、当店北欧椅子専門店ということでカール・ハンセン＆サンの椅子は数脚展示しておりますが、実はテーブルの展示が現在ございません・・・。
もちろん、ご注文を承ることはできますが、当店にてテーブルをご注文の方は、是非一度カール・ハンセン＆サンのフラグシップショップ（青山）でテーブルをご覧になられることをお勧め致します。

【2015.4.24】デザインパパ・カーツさんの来店

先日、当店にデザインパパ・カーツさんが来店されました。

カーツさんは神奈川で美容院を経営されている方で、インテリアをこよなく愛する有名ブロガーさんなのです。
当店のウェブサイトにカーツさんのお部屋のお写真と北欧インテリアについてのお考えを掲載したことが縁で、懇意にしていただいてます。

カーツさんはご自身のブログにもインテリアに関することを執筆されているとおり、家具にとても造詣が深いかたで、特に北欧家具に大変お詳しい。
その中でもフィンランドの巨匠「アルヴァ・アアルト」と「イルマリ・タピオヴァーラ」に関しては当方の知らないマニアックなお話を沢山ご存知で、久しぶりに北欧家具について熱く語り合いました!!

デザインパパ・カーツさんのブログにて当店にご来店いただいた時のお話を掲載いただいております。
是非カーツさんのブログをご覧くださいませ!!

デザインパパ・カーツさんのブログ
http://desinpapa.blog.fc2.com/
※上のお写真はカーツさんのブログからお借りしました。ご自宅のお写真です。まるで椅子のミュージアムや!!

やはり、アアルト、タピオヴァーラはいいなーと感じた1日でした♪

いよいよ明日4月25日から、「Get 1 chair for FREE」キャンペーンとして、カール・ハンセン＆サンのダイニングテーブルとダイニングチェアを3脚以上購入された方を対象に、ダイニングチェアを1脚無料でプレゼントいたします!!

ダイニングテーブルおよびダイニングチェアは組み合わせ自由ですので、例えばCH002のダイニングテーブルとCH20エルボーチェア、CH24Yチェア、CH33、CH88といった風に、ウェグナーの椅子を1脚ずつ別々のダイニングチェアで購入されてもOKなのです。

ダイニングセット買い替えの時期ですので、このお得なキャンペーンを是非ご利用くださいませ!!
ちなみに、当店北欧椅子専門店ということでカール・ハンセン＆サンの椅子は数脚展示しておりますが、実はテーブルの展示が現在ございません・・・。
もちろん、ご注文を承ることはできますが、当店にてテーブルをご注文の方は、是非一度カール・ハンセン＆サンのフラグシップショップ（青山）でテーブルをご覧になられることをお勧め致します。

【2015.4.17】ジェネリック品について

今回のブログは「ジェネリックプロダクト」に関してです。

当店に来られるお客様から、この「ジェネリック品」について聞かれることがあるので、当方の考えをまとめてみました。
賛否両論あるとは思いますが、どうぞ最後までお付き合いくださいませ。

最近巷では、「ジェネリック品がアツイ!!」や「版権が切れたプロダクトを安価に買おう!!」といった広告が目に付きます。
ジェネリックプロダクトとは、正規メーカーが登録した意匠権（もしくは著作権）が切れた商品を、正規ライセンスを持っていないメーカーが製造し、安価に販売している商品のこと。
もちろん法的には問題ございません。

例えば医薬品の世界で言うと、医薬品の有効成分に対する物質特許が切れたものを、ジェネリック医薬品として他の製薬会社が製造供給する。
これらジェネリック医薬品は厚生労働省が正式に承認し製造されることから、現在では一般的に使用されています。
承認を得るに際し臨床試験も行なわれていることから、安全性も確認されているのですが、成分の違いも指摘され、国内においては医療機関での使用を敬遠されることもあるそうです。

医療の現場では、患者の命に関わってくる問題でもありますので、信頼のおけるお薬を供給していただきたい気持ちはありますが、高価なお薬を購入できない人達がいることも事実ですので、信頼できるジェネリック医薬品の浸透が重要となってくることでしょう。

さて、工業製品におけるジェネリック品とは意匠権が切れたプロダクトのコピー品であるとも言えます。
通常日本国内での意匠権は20年、欧州では最長25年です。著作権が50年ですので、いずれにせよミッドセンチュリー期に活躍した北欧の巨匠の名作の多くは権利が切れていると考えられます。
これら多くのプロダクトのジェネリック品が日本国内で販売されており、ECサイト等でジェネリック（リプロダクト）販売されています。もちろん、正規ライセンスメーカーには無断です。

ただ一つ、Ｙチェアに関しましては商標登録として正式に認められた商品ですので、同様の形状（もしくはウェグナー・Ｙチェアを謳った）の商品の製品化は、カール・ハンセン＆サン以外の会社が製造することは無期限で認められていません（商標登録の延長申請が可能なため）。
これは、Ｙチェアが世界累計70万脚以上販売されておりウェグナーのアイコンともなっていること、座面から笠木へと繋がるＹの形の背板が国内において十分に認知されていること、加えて同社がＹチェアを宣伝するにあたり費用を費やしてきたことが法的に認められ勝ち得た権利なのです。

ご存知いただきたいのは、北欧の数々の名作のうち、Ｙチェアのみが国内で商標登録を許されているという事実です。
Ｙチェア以外の名作はどうなのかというと、Ｙチェアと並ぶウェグナーの傑作として名高い「ザ・チェア」や「エルボーチェア」、「CH33」、「PP68」。北欧家具の世界ではウェグナーと双璧をなす巨匠として名高いヤコブセンの「アントチェア」、「セブンチェア」。つい先日ご紹介しましたモーエンセンの「J39」など、多くの作品がジェネリック品として販売されています。

さて、ここでジェネリック医薬品と同様に、本物の高価な椅子が買えない人、もしくは同様の形状（薬で言うと効能）であれば安いほうがいいや、という人がいるという事実も認識しなければいけません。

「良いデザインの家具を、安価に供給し、多くの人に使って頂きたい」とジェネリック品製造メーカーは主張しています。
いや、たしかに正論です。優れた物を多くの人にという考えは普遍的な目標でもあります。
しかし、それは本物と比べても遜色が無い商品の製造が持続可能な土壌があってこそ言えることです。
現在市場に流通しているジェネリックプロダクトは誇大な主張を正当化するほどの商品を供給していると言えるのでしょうか?
その多くは人件費が安い国で製造され、本物と比べ品質が低いということ。
接合部の耐久性、脚部の形状、塗装の質、いずれをとっても本物と比べると劣ると言えます。

一方、多くの正規ライセンスを持ったメーカーはビジネスとして不正なリプロダクト品の販売中止を求めているのは当然の事ですよね。
加えて、特にウェグナー製品に関しては、ジェネリック品を恭順できない理由があります。
それは、ウェグナー自身が生前、正規ライセンスを持ったメーカーの品質にさえ目を光らせていたためです。

ウェグナーの代表作にして傑作と名高い「ザ・チェア」。
1949年の発表当時は、ヨハネスハンセン社が製造しておりました。
アメリカで高い評価を得たザ・チェアは多くの注文が入ることになり、自社製造だけではまかないきれなくなったヨハネスハンセン社は、数社の下請け会社に製造を委託していたようなのです。
現在流通しているビンテージのザ・チェアに品質の差があるのは、この下請け会社によって品質がまちまちであることが要因です。
数社の下請け会社の製造する質の悪いザ・チェアに激怒したウェグナーは、下請け会社の中でも最も品質が高い製品を納品することで定評のあった会社へザ・チェアの製造ライセンスを移行します。その会社こそが、現在もなおザ・チェアを製造しているＰＰモブラー社なのです。
亡くなる晩年までウェグナーは椅子の品質に厳しかったのは有名な話です。

現在、ウェグナー製品を販売している正規ライセンスメーカーは、このウェグナーの品質基準に沿った製品作りを徹底しています。
PPモブラーやカール・ハンセン＆サンがその最もたるメーカーです。
品質には妥協を許さない、それは購入後の保証期間の長さからも分かります。

また、これらの北欧の会社は資源のサスティナビリティーに強い責任を持っています。
家具製作のため木材を切ると、同じ数だけ植樹をする。
安定して供給できる木材しか使わない（不法伐採は行なわない）。
環境や将来への十分な配慮がなされていることが、現在の北欧家具の評価を決定付けているのです。

どうか、これらウェグナーと正規ライセンスメーカーの考えを理解したうえで、椅子の購入を検討していただきたいのです。
それでも、ジェネリック品でいいや！という方は、それでいいと思います（正規販売店としては容認できませんが・・・）。
それにもしかしたら、私の知らないとても品質の良いジェネリック品があるのかもしれません（あるの?）。

ただ、個人的な意見なんですけれど、質の悪いジェネリック品の家具を購入して、これみよがしに使用されている方のお部屋よりも、アノニマス（無名）でも雰囲気のある物を使用されている方のお部屋のほうがお洒落だと思います。
質の悪いジェネリック品よりも、IKEAの家具のほうが断然よいと、私は思っています（実際に北欧ではアノニマスな家具やIKEAの家具をお洒落に使用されている方も多いです）。

名作家具のジェネリック品。
さて、皆様はどうお考えでしょうか?

ちなみに、写真の正解は、両方ともPPモブラーの本物です。
ごめんなさい。ジェネリック品の写真を使うのがはばかられたので・・・。

4月25日〜5月31日の期間中「Get 1 chair for FREE」キャンペーンとして、カール・ハンセン＆サンのダイニングテーブルとダイニングチェアを3脚以上購入された方を対象に、ダイニングチェアを1脚無料でプレゼントいたします!!

ダイニングテーブルおよびダイニングチェアは組み合わせ自由ですので、例えばCH002のダイニングテーブルとCH20エルボーチェア、CH24Yチェア、CH33、CH88といった風に、ウェグナーの椅子を1脚ずつ別々のダイニングチェアで購入されてもOKなのです。

ダイニングセット買い替えの時期ですので、このお得なキャンペーンを是非ご利用くださいませ!!

【2015.4.16】アルテック「66＆69CHAIR」キャンペーンのお知らせ

またまた、お得なキャンペーンのお知らせです!!

4月4日〜5月30日期間内にアルテックの「66 CHAIR」もしくは「69 CHAIR」をご注文の方は、定価から15%オフとさせていただきます。
さらに、先着200名様にアルテックのトートバッグ（非売品）もプレゼント!!

「66 CHAIR」は「スツール60」に背板が付いたダイニングチェア。
「69 CHAIR」も同様のダイニングチェアですが、「66 CHAIR」に比べて座面が少しだけ大きいのでゆったりと座れます。

無駄がなく、温かみのあるフォルムで人気のアルテックのスタンダードチェアをどうぞこの機会に!!

【2015.4.14】モーエンセンの「J39」

遅ればせながら、先日入荷した椅子「J39」のご説明をさせていただきます。

「J39」はフレデリシア社から発売されているボーエ・モーエンセンの名作チェア。
シェーカースタイルの椅子から影響を受け、モーエンセンがリ・デザインした、ザ・北欧の椅子とも市民のための椅子とも言われる傑作なのです。

「シェーカースタイル」って何?とお思いの方に、まずはご説明いたしますと、「シェーカー」とは元々キリスト教から信仰の自由を求めて分離した宗教団体「シェーカー教」のことです。
礼拝時に激しく体を揺らしたことから「シェーク（揺らす）」→「シェーカー」という名前になったとのこと。

彼ら「シェーカー教徒」は、俗世間を離れ、アメリカで共同生活を営みながら、農業、畜産を主とした自給自足の生活を送り、規律を重んじた普及活動を行なっていました。

19世紀頃から教団の活動は衰え、今では数名の教徒が残るのみとなっていますが、彼らが自身の生活に使用した道具は、その集団生活途上で自ら作り出したものであり、今もなお彼らの物作りのスタイルは現在のデザインに大きな影響を及ぼしています。

とりわけ、彼らがデザインした「シェーカー家具」は、不要な装飾をそぎ落とし、家具本来の持つ機能性を重視したデザインとして秀逸で、モーエンセンをはじめ、ウェグナーなど北欧の巨匠達も愛した家具スタイル。
シンプルで華奢な見た目のシェーカーチェアですが、強度が必要な箇所にはしっかりとした加工がされるなどの工夫が見られ、彼らの技術力の高さがうかがい知れます。

FDB（デンマーク共同組合連合）から、「一般市民のための安価で質の高い椅子を作ってくれ」という要求に応じ、シンプルで美しいシェーカーチェアのデザインを元に、モーエンセン流のアイデアを盛り込みデザインされたのが、1949年に発表された「J39」なのです。

「J39」と本物のシェーカーチェアを比べてみても「J39」の方がよりシンプル＆ナチュラルであり、シェーカー教徒が目指したスタイルをより突き詰めたデザインであるとの印象を受ける。
そのことから、この「J39」は別名シェーカーチェアとも言われています。

ウェグナーのザ・チェアやYチェアは、中国の椅子から影響を受けてリ・デザインされた椅子なのですが、同様にシェーカースタイルをリ・デザインして作られた椅子がウェグナーにもございます。
カール・ハンセン＆サンから発売されている「CH36」がまさしくそれで、どちらかというと「CH36」の方が「J39」よりも本来のシェーカースタイルに近いような気がします。
しかしながら、「CH36」が発表されたのは1962年ですので、1942年にシェーカースタイルのリ・デザインで成功を収めたモーエンセンの「J39」を覆すほどの評価には至らなかったようです。
それでも、さすがのウェグナーであり、耐久性と座り心地は抜群ですけどね。

モーエンセンの「J39」。
シンプルで素朴な佇まいと気取らないデザインは、まさにザ・ナチュラル!!
もし、部屋に椅子を1脚のみとするなら、この「J39」をさりげなく置いて、物が少ないシンプルライフを過してみたい・・・。

【2015.4.13】カイ・ボイスンのカトラリー

昨日12日で「チェリー材祭り」は終了いたしました。
桜が開花している季節だけの限定キャンペーンでしたが、そろそろ関東では桜が見納め。
今週からは本格的に暖かくなり、ショッピングが楽しい季節となりますね。
25日からは「Get 1 chair for FREE」キャンペーンが始まりますので、引き続き当店での椅子・テーブル購入を是非ともご検討くださいませ!!

さて、今回皆様にご紹介するのは、当店でも安定した人気を誇る「カイ・ボイスン」のカトラリーです。

デンマーク美術工芸のパイオニアと言われる「カイ・ボイスン」は、1886年にデンマークで生まれました。
20歳の頃から4年間にわたり、「ジョージ・ジェンセン」という銀製品を主に扱うメーカーで働いた後、コペンハーゲンで銀細工職人としての道を歩み始めたのです。

1938年にデザインしたカトラリーで、ミラノの国際芸術展の最優秀賞に選ばれたことから、このカトラリーは「Grand Prix（グランプリ）」シリーズと名付けられ、デンマーク王室御用達のカトラリーとして、今でもデンマーク大使館をはじめ、多くのレストランで使用されています。

元来、銀細工師である彼を一躍有名にしたのは、サルやゾウなどの木製玩具でした。
皆さんも一度は目にしたことがあるであろう、カイ・ボイスンのおサルの玩具は、1951年に発表し、60年以上が経過した今でも世界中の人々に親しまれています。

そんなカイ・ボイスンのカトラリー「Grand Prix」が写真にあるカトラリーなのです。

ご覧の通り、形はいたってシンプルですので、他の奇をてらったデザインのカトラリーのような違和感はなく、安心して口元にお運びいただけます。
シンプルながらもしっかりとした厚みがあるので、重量感と品の良さがございます。
また、全てのカトラリーに「Design kay Bojesen」という文字と王冠ロゴが入っており、使う喜びを感じていただける高級仕上げ。

お値段も手頃です。
フォークとスプーンは950円〜、ナイフは1,500円〜なのです。
※いずれも税別価格

実は、このお値段の手頃さには理由がございます。
このカトラリーは”日本製”なのです!!

デンマークのメーカーなのに日本製!?
と思っている、あなた。
このカトラリー製造ライセンスを持っている世界で唯一の会社が日本にあるのですよ。

つまり、本国デンマークで販売されている、同商品も日本製ということなのです。
こういった理由により、日本で製造・販売されている、このカイ・ボイスンのカトラリーは、世界中で日本が一番安く購入できるというカラクリです。

正真正銘のデンマークブランド、デザインでありながら、この価格。
カトラリー選びに迷っている皆様、このカイ・ボイスンのカトラリーという選択肢は、大いにアリですよ!!

【2015.4.11】Get 1 chair for FREEキャンペーンのお知らせ

現在、当店では「チェリー材」祭りを開催しております。
期間中、チェリー材仕様で椅子ならびにテーブルをご注文された方は、当店通常販売価格から更に5%オフにてお買い求めいただけますよ!!
つまり、Yチェアなら6,400円、ベアチェアなら121,450円ほどお安くなる（笑）!!

安くお買い求めいただける価格差で、一つ上の張り地仕様でご注文されるもよし、塗装をソープフィニッシュからオイルに変更されるもよし、レザーのサボを購入されるもよし!!

明日4月12日までの期間限定です。
チェリー材で椅子購入を検討されている方は、この機会に是非当店をご利用くださいませ!!

【2015.4.09】ウェグナーの椅子とモーエンセンの椅子が入荷!!

春の暖かさから一転、真冬の寒さに逆戻りとなりましたね。
都内でも一部では雪が降ったそうな・・・桜と雪を同時に見るなんて、めったにできることではありませんね。

さてさて、お写真にございます椅子「PP68」と「J39」が当店に展示品として加わりました!!

「PP68」はウェグナー後期の傑作として名高い名作チェア。
一方「J39」はモーエンセンの代表作にしてザ・デンマークともいうべき椅子なのです。

ご覧の通り、どちらも座面にペーパーコードを使用しており、とてもナチュラルな雰囲気です。
シェーカー様式の椅子のリ・デザインである2脚。
デザインも座り心地も全く異なります。

是非当店にて座り心地を比べてみてくださいねー。
それぞれの椅子の特徴については、おいおいブログにてご紹介させていただきます。

寒暖さが躊躇にあらわれる時期ですので、皆様体調にはお気をつけくださいね。

現在、当店では「チェリー材」祭りを開催しております。
期間中、チェリー材仕様で椅子ならびにテーブルをご注文された方は、当店通常販売価格から更に5%オフにてお買い求めいただけますよ!!
つまり、Yチェアなら6,400円、ベアチェアなら121,450円ほどお安くなる（笑）!!

安くお買い求めいただける価格差で、一つ上の張り地仕様でご注文されるもよし、塗装をソープフィニッシュからオイルに変更されるもよし、レザーのサボを購入されるもよし!!

4月12日（桜が散る頃）までの期間限定です。
チェリー材で椅子購入を検討されている方は、この機会に是非当店をご利用くださいませ!!

【2015.4.07】「CREA」5月号に掲載されております!!

4月の新生活、皆様はどのようにお過ごしでしょうか?
学生、会社員、自営業の方、色々な環境に変化が訪れるこの季節、身の回りの家具・道具を整理して気持ちもあらたに新生活へ向けて歩みを進めてくださいね。

さて、本日発売の「CREA」5月号に当店が掲載されております!!
「最新お買い物アドレス50」という特集ページに、衣食住のお店50軒が紹介されておりますが、当店もインテリアショップとして掲載されているのです。
これまた、他のインテリアショップさんは有名なお店ばかりなので、当店のような小さなお店をご紹介いただき、誠に恐縮なのですが（笑）。

「CREA」は文芸春秋社が発行している20代・30代の仕事もプライベートも大切にする女性に向けたライフスタイル誌。
コンビニエンスストアにも並んでいるのでこのような女性誌があることは存じていたのですが、恥ずかしながら男性の私はこれまで読んだことはございませんでした。
今回ご掲載いただけるということで、初めて読ませていただきましたが、かなり読み応えのある誌面ばかりでした!!

皆様も是非ご覧になってくださいね。
そして、当店にて椅子をご覧になられるお客様が増えていただけることを願ってます!!

ちなみに、当店メディア紹介ページで、掲載内容を見ることができるようにいたしました。
画質はあまりよろしくないですが、ご参考までにどうぞ♪

【2015.4.04】スウェーデンのとある島

今回のブログは少し趣向を変えて、私のスウェーデン留学時代のお話をお届けします。
どうぞ私的なお話に少しばかりお付き合いくださいませ。

スウェーデンの大学でも日本の大学と同様に長い夏休みがございます。
通常、8月から新学期が始まり前期のタームが12月まで、1月から6月が後期のタームとなります。
ここで言う夏休みとは、後期タームが終了し、新学期が始まるまでの6月〜8月の約2ヶ月間のお休みのことなのですが、留学生はこの期間に母国に帰国し新学期が始まる少し前に学校へ戻ってくるパターンが多いように思います。
スウェーデンの学生も夏休みはサマーハウス（別荘）でのんびりと過す人達が多いのですが、私のような貧乏留学生は、一時的に日本へ帰国する飛行機チケット代を捻出する余裕がありません。ヨーロッパ国内であれば格安運賃の航空会社もあるので、周辺国を旅行しようかと考えてもいたのですが、さすがに2ヶ月間も旅行をすれば、日本へ帰国するのと変わらない費用がかかってしまいます。

2年目への進級時、仕方がないので夏休みの間も学校の寮に宿泊させてもらい、のんびり過そうと思っていたのですが、夏休み数週間前のある日、家具製作課の学生宛に一通のメールが届きました。
差出人は「ピエール」という人物からで、メールの内容は、夏休みの期間、木工のワークショップでアルバイトをしませんか?というものでした。
住む場所と僅かばかりの給料を保証しますとも書かれていました。
渡りに船とばかりに、すぐにアルバイトに応募し、外国人である私を快く引き受けてくれました。

前期タームが終了し、ピエールさんのワークショップがある首都のストックホルムへ行き、中心部からフェリーに乗って30分、目的の「フェーデルホルム（羽の島という意味）」という群島に到着します。
フェーデルホルムはストックホルムに数多ある群島の一つで、夏は地元のスウェーデン人観光客で賑わう風光明媚な観光の島なのです。
最近では雑誌で特集されたこともあり（フィガロだったかな）、日本からの観光客も増えているようですね。

新鮮な海産物が食べられると有名なレストラン、昔ながらの面影を残す屋外演劇場、バイキング時代に作られた木帆船が展示されている小屋など、見所は沢山ありますが、この島をもっとも有名としているのは、アーティスト達が手作りで作っている様々な品物を買うことができるワークショップ兼お店が軒を連ねていることではないでしょうか。

アイアン、テキスタイル、ガラス、陶芸、革、木。
アーティストが日々創作に取り組むコミュニティーが形成されており、まさしくアートの島という装いを呈している素晴らしい場所。

ピエールさんは、そこで木製品の製作に取り組む木工家でした。
生まれはカナダで、母国語はフランス語。
スウェーデンには数十年間住んでおり、スウェーデン語もネイティブレベルで話すことができます。もちろん英語も堪能。
当時の年齢は既に60才を越えていましたが、まだまだ創作意欲に溢れており、衰えは感じさせませんでした。
加えてお茶目な性格の持ち主。

私は、そんなピエールさんのもとで、木工芸品を作るアルバイトに従事したのです。
主に作っていたのは、スヴェリエヘムスロイドともいうべき、スプーンやバターナイフなどの民芸品。そしてピエールさんオリジナルデザインの小物。

バンドソウで粗く切った木材を、木工旋盤に紙やすりを装着した機械で、初めはガンガン削り、最後は丁寧に研磨していく。
最終的に細かな番目の紙やすりで研磨するころには、形がほぼ出来上がり、表面もなめらかな状態となり、最後にリンシードオイルという無害な亜麻仁油で塗装をほどこし完成。

途中休憩をはさみながら、黙々と作業をこなします。
たまに日本人の観光客が訪れると、「日本人が来たよ。声を掛けてみたらどうだい?」と言ってくれ、見知らぬ日本人観光客と、のんびり世間話をすることができました。

夕方（ストックホルム中心部への最終フェリーが出る頃）に作業を終え、夕食はベジタリアンのピエールさんが美味しいパスタをご馳走してくれます。
ワークショップ内にベッドを用意していただき、フェーデルホルム島内に住民専用のシャワー室もあり、いたれり尽くせりな環境でアルバイト（木工修行も兼ねる）をすることができたので、私としてはとてもありがたい2ヶ月間の経験でした。

2年の留学期間を終え、日本へ帰国する間際、最後にピエールさんに会ってお礼をしようと再度フェーデルホルムを訪れました。
1年前と変わらず元気なピエールさん、そして癒されるお店の雰囲気ではあったのですが、そこに見知らぬ男性がおりました。
どうやら、ピエールさんはワークショップをその男性に譲ってしまったようなのです。
年齢もあり、私が思っていたほど体の調子は良くなかったのかもしれませんね。
また、フェーデルホルム島での商売・創作があまり安定していなかったのかもしれません。
アルバイト中に何度か私に「このお店・工房の跡を継がないか?」と言っていました。
その時は冗談だと思っていたので考えもしませんでしたが、その時から既に後継人を探していたのかもしれません。

残念なことに、この後継人である男性は、ワークショップ（木工房）を取り壊すようなのです・・・。

とてもお世話になったピエールさんのワークショップ、そして自身にとって素晴らしい経験となった場所であるので、とても悲しい気持ちになりましたが、かといって既に人手に渡ってしまったワークショップを引き継ぐということも出来ず、ピエールさんにお別れの挨拶と心ばかりのお礼をして島をあとにしました。

5年後の今、フェーデルホルムの観光サイトを見ると、既にピエールさんのワークショップは掲載されていませんので、やはり取り壊されてしまったのでしょう・・・。

さて、残念ながらピエールさんのワークショップは無くなってしまったフェーデルホルムですが、今もなお多くのアーティストが創作活動に勤しんでおります。
夏だけ特別に解放される島ですので、この夏にスウェーデンへ旅行される予定の方は、是非フェーデルホルムにお立ち寄りください!!
とても小さな島ですが、素晴らしい場所ですよ。

まだまだ知名度が低いフェーデルホルムに多くの観光客が訪れることを願って、この度のブログを書かせていただきました。
今後もスウェーデン留学時のお話を書かせていただきますので、ご興味のある方はお楽しみに。
あ、そうそう、ピエールさんは今もスウェーデンで元気に暮らしておりますよ♪

それでは、フェーデルホルム島を、当店ともどもお見知りおきくださいませ!

フェーデルホルムの公式観光サイト
http://www.fjaderholmarna.se/english/start.4.1a2467a10ad032dc26800015081.html

【2015.4.03】今なら展示品がお買い得

自由が丘の九品仏川緑道も桜が満開となりました♪
明日4日（土）と5日（日）は、毎年恒例の九品仏川緑道「桜まつり」が開催されます!!
平日も桜を観に、すでに多くの方が観光に訪れているようですが、この土日は更に多くの人で賑わうことでしょう。

先日、あるテレビ番組で「芸能人ストリート」と言われていた九品仏川緑道ですが（笑）、当店は緑道を緑が丘駅方面に歩いていただき、途中で道を曲がるとひょっこりとございます。
分かり辛い場所ではございますが、駅付近の雑踏から離れた静かな場所ですので、ゆっくりと椅子をご覧になりたい方には最適ですよ。
「桜まつり」と併せて、当店へ是非いらっしゃってくださいねー!!

さて、本日は特価展示品のご紹介です!!

写真にございます、カール・ハンセン＆サンの「CH88」ホワイト塗装・クローム脚・合板座面が、なんと、定価58,000円から15%OFFの49,300円!
アルテックのスツール60「ムーミンモデル」と「スナフキンモデル」が、な、なんと定価29,400円から30%OFFの20,580円!!
※ともに別途消費税がかかります。

3つとも各1台限りですのでお早めに!!
展示品なので小さな小傷はございますが、とても丁寧にお取扱いをしていた商品ですので、新品と変わらぬほど綺麗なのです。
もちろん、即納品可!!

この春の新生活に向けて、ちょっといい椅子をお探しの方、この機会をお見逃しなく!!
※展示品ということで、実店舗のみの販売となりますことご了承くださいませ

現在、当店では「チェリー材」祭りを開催しております。
期間中、チェリー材仕様で椅子ならびにテーブルをご注文された方は、当店通常販売価格から更に5%オフにてお買い求めいただけますよ!!
つまり、Yチェアなら6,400円、ベアチェアなら121,450円ほどお安くなる（笑）!!

安くお買い求めいただける価格差で、一つ上の張り地仕様でご注文されるもよし、塗装をソープフィニッシュからオイルに変更されるもよし、レザーのサボを購入されるもよし!!

4月12日（桜が散る頃）までの期間限定です。
チェリー材で椅子購入を検討されている方は、この機会に是非当店をご利用くださいませ!!

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